2008年04月23日
映画「ホームレス中学生」徹平指名は至極当然
(小池徹平「ホームレス中学生」主人公に)
「麒麟」田村裕とWaTの小池徹平が似ても似つかないのに「なぜ?」と首を傾げるだろう。しかし、これでいいのだ。いや、こうするのが正解だ。なぜなら……。
映画「ホームレス中学生」が公開したら、キミは映画を観にいくだろうか。
今は「いく」と答えても、映画の公開はまだしばらく先だ。
その頃には小説「ホームレス中学生」のフィーバーぶりもだいぶおさまっているかもしれない。
それに小説を読んだ人は既に内容を知っているわけだ。となると映画を観にいくには「きっかけ」が必要になる。
物語の内容は恩師との絆や友情や兄弟愛など、テーマにバラエティがあってたいへん魅力的だが、それは小説を読めばわかること。
そもそも映画は映像作品だ。あくまで映像で勝負しなければならない。
ちょっと想像してみてほしい。
「麒麟」田村と似ている役者を主人公にしたらどうなるだろう。
ぱっと思いつくのは「えなりくん」だろうか。
えなりくん主演映画「ホームレス中学生」公開!
えなりくんはたいへん魅力的なタレントではあるが「画」的な華があるタイプではない。
草や段ボールを食べたり、野良犬と攻防したりという「画」は、リアルすぎては目も当てられなくなってしまう。
映画の主人公には華やかさがなければならない。
題材となるものがリアル過ぎると、観客は「引いて」しまう恐れがある。
映画「下妻物語」の桃子役に深田恭子が起用されたのは、なんといってもかわいい役者さんだからだ。
映画の主人公はキュートでなくてはならない。
いくら主人公がひらひらロリータ娘とだからといって、普通にリアルな配役をしては、華がなくなってしまう。
深田恭子はきれいでかわいいタレントであることが前提で、そしてなおかつ「地」で演技しているとか思えない「リアル」な雰囲気を醸し出している。こんなハマり役はそうはいない。
だから「下妻物語」の主人公のひとり桃子役は深田恭子なのだ。
さて「麒麟」田村裕の相方はイケメンとして売り出している川島。吉本の男前ランキングの上位の常連で、横国大卒の人気女性タレントと付き合っているとの噂も。
川島が「そないいうほど男前か?」はさておき、イケメンの相方を持つ田村は、自分がそんなにイケメンではないことはよぉくわかっているだろう。
なのになぜ自分の中学生時代を演じる俳優に小池徹平を指名したのかと首を傾げるかもしれない。
しかしむしろ、自分のビジュアルをよぉくわかっているからこそ、小池徹平を指名したのだ。
小説を読んだ。感動した。ここまでは問題ない。
小説が映画になった。「観にいこう」となるには「きっかけ」が必要だ。
映画化による映像の恩恵を最大限に活かすとなれば、やはり主演は華のあるキュートな俳優でなければならない。
小池徹平主演映画「ホームレス中学生」公開!
これなら、映画館に足を運ぶ「きっかけ」になる。
どんなに感動的でいい話(作品)でも、観てもらわなくてはならない。
小説「ホームレス中学生」は、田村が芸人だから知られ、人々は本屋に足を運んだ。
映画「ホームレス中学生」は、芸人田村だけでは人々を映画館まで足を運ばせることはむずかしい。
そういうことを自身が冷静かつ的確に分析・判断したからこそ田村は早い段階から主人公の自分役を「小池(徹平)君に演じてもらいたい」とラブコールを送っていたのだ。
そもそも小説「ホームレス中学生」はただの「芸人のビンボーネタ本」ではない。
芸人のビンボーネタ(それもかなり強烈な)をきっかけにして、家族愛、兄弟愛、友情、恩師との絆、生きる意味という深いテーマがぎっしり詰め込まている。
これはれっきとした「物語」なのだ。
おそらく田村は始めから「ホームレス中学生」を芸人のビンボーネタを題材にしたタレント本の枠にハマらせることなく「物語」として通用させようと意識して執筆したのだろう。
中学生で公園の草やダンボールを食べた田村は、若くして悟った。
人が何に関心を持ち、何を求め、それにはどんな「きっかけ」が必要か。
どの道でも極めた人間は、常人には一生たどりつけない境地を見ることができるという。
映画の主人公の自分役に小池徹平を指名したのは、中学生で「人間の境地」を見た田村にとっては至極当然のことなのだ。
多くの人は「麒麟」田村裕とWaTの小池徹平が似ても似つかないところに驚いているようだが、タカは22歳の小池徹平が中学生を演じることのほうにびっくりしたゾ。たしかに徹平は若く見えるが……。
ちなみに小池徹平主演で彼の魅力満載の傑作といえば映画「ラブ★コン」だ。
終わりに小説「ホームレス中学生」はどんな作品かを、ポップバージョンと共にサラっとお伝えしましょう。
田村少年は15歳で生きる意味を失い、人生にやる気を失いました。
けれども、恩師との出会いで再び生きる希望を持ちます。
田村少年の実体験を綴ったこの本。
うまく映画にしたらヒットするでしょう。
ヒットする要素がてんこ盛りです。
サバイバル、友情、人情、恋、家族愛……。
映画の監督は「まぶだち」「ロボコン」の古厩智之監督ですので期待できますね。
では、この本の紹介を書店のポップバージョンでお届けしましょう。
ポップとは「Point of purchase advertising」の頭文字を取った略語。
書店や雑貨店などで、販売促進のために使われる広告媒体のことです。
正式な読み方は「ピーオーピー」ですが、通称は「ポップ」です。
紙(カードなども含)を使って、そこに商品名、価格、キャッチコピー、推薦文、説明文、イラスト、写真を載せたり書いたりしたものをいいます。
書店のポップがきっかけでベストセラーになった本もあるほどです。
「遊べる本屋」に行ったことがある人はスグにわかるでしょう。あの手作り感アリアリの一言カードみたいな物のことです。
「いい雰囲気だったのに、何度もデートの誘いを断られた真の理由を彼女は知る由もなかった……。これほどせつない少年の恋が、わずか10数年前にあったとは!」
「雨に説教したこと、ありますか?
鉄棒が鉄だと思い知ったこと、ありますか?
洗濯ばさみが偉大だと思ったこと、ありますか?
あなたの幸せのハードルは、今どんな位置にありますか?」
「生き詰まっているすべての人へ。
買いにお行きなさい! そして、お生きなさい!
映画『パンズ・ラビリンス』とセットでどうぞ」
「授業中にガム噛んでるアイツ。先生に注意されると飲み込んで知らん顔。でもそれはガムじゃなかった。
田村家が命がけで辿りついた『味の向こう側』とは?
貧乏を超えた、涙あふれるのサバイバル教書!」
「小学5年。愛する母親との別れ。
中学3年。すべてを理解してひとりで泣いた。
人気お笑いコンビ「麒麟」田村のまっすぐな気持ちが胸にささります」
ところで某IT系企業のインスタントメッセンジャーのシステムに残されていたログから偶然発見されたという会話がいま密かな話題となっているというのだが……。
一見するとおバカとも思える女性派遣社員と男性社員のやりとりの羅列にすぎないのだが、読み進めていくうちに彼女の周囲の状況にふとした違和感を覚えるというのだ。
違和感の要因と考えれる不可解な無数の点をつなぎ合わせていくと……。
他の似たようなものに混ぜて目立たないようにひっそりとこの場所に保管されているようだが、まだココに残っていればいいのだが……。
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